当山は寛弘2年賢澄上人の開山で、本尊は延命地蔵尊です。境内の観音堂は寛文8年の建立で、白井市の文化財に指定されています。
当山の大黒天は大きな蓮の葉と唐辛子の上に座っている数少ない像で、宝暦10年常陸の国の彫工根本利助の銘があります。大黒天は摩訶加羅(マカカラ)と言い仏教の守護神で、後に厨房の神とされ、日本に入ったのは密教が伝わった平安時代の頃と言われ神仏習合の思想から大国主命と同一視されています。大黒天を祀ると、すべての暗黒は飲み込まれ、吉祥をも招く七福神の一神として庶民に親しまれ、信仰をあつめています。
(しろい七福神霊場会発行 しろい七福神めぐり より)